2年連続のWestern States Endurance Run.
今年はペーサー。いい時間を過ごし、いい経験ができ、貴重な財産を得た。やはり、旅は、自分を成長させてくれる。
今年は、昨年よりも雪が少なかった。雪が少ないため、前半のトレイルはぬかるんでなく、走りやすそうに感じる。だが、逆に、最高気温が高く、選手を苦しめたようにも感じる。
私は藤岡正純さん(WA州在住)のペーサー。昨年、私のペーサーをしてもらった。ゴール後、「藤岡さんが当選したら、必ずペーサーします」と約束。まさか、翌年になるとは、そのとき、思いもせず。今年は逆。いろんな意味で恩返し。USでもトップレベルの実力。私も緊張したし、自分のレース以上に集中した。前半48キロ地点で最初のサポート。まだ余裕あり。暑さも気にならないようだ。さすが、だ。
サポート中は、US、いや世界トップレベルの走りを見ることができた。
次のサポートは、ペーサースタートのForesthill(100キロ地点)。ライブアップデートを確認すると、じわじわ順位が上がってきている。トップ10も狙えるかも。サポートチームにも緊張が。しかし、予定より、なかなか来ない。コースミスをしたとのことで、若干遅れて到着。
まっ、これもレース。気持ち切り替えてもらい、しっかり補充。さっ、私もペーサー開始。
昨年の自分の走りを思い出す。120キロくらいできつくなり、残り40キロはもがき苦しんだ。
藤岡さんの5mほど前を目安になるように走る。足音、息づかいを気にしながら。なかなかできない体験。いい勉強だった。
ラッキーチャッキーを渡り、エイドでひと休憩。残り40キロ。ここからが勝負。足取りが重くなってきている。無理にプッシュしない。見える範囲にいる(時々離れちゃったけど)。WSのコースは下り基調だけど、ゴールに近づくほど登りが増える。なかなかタフだ。
一歩一歩、着実に、とにかく前へ。言葉に出さず、少し前からエールを送った。
最後の登りを終え、ゴールへ。脚の力を振り絞り、ゴール。18時間52分。私もうれしかった。そして、ホッとした。
Western Statesは、最古の100マイル。USの雰囲気、いいところを凝縮したレース。コンペティションなんだけど、それを微塵も感じさせない。なんというか、うまく表現できない。こういう雰囲気は日本じゃ味わえない。やはり、楽しい。毎年来たいなぁ、と思わせてくれる。
次訪れるのは、何年後だろう。そう遠くないうちに戻ってきたい。
現地でお会いした、みなさん、ありがとうございました。また、お会いしましょう。