NO LIMIT

Endurance Coach & Trail runner Katsutoshi Saijo Official Blog

信越振り返り〜2〜

ケガの処置をしてから、次のエイドまでの約30キロが本当にきつかった。

たぶん、相当出血していたのであろう、頭はボーっとし、600ルーメンのヘッドライトを使っているのに暗く感じる。ペースは、ガクッと落ち、息が切れやすい。軽く貧血症状になってたのだろう。

次のエイドでは、クルーとペーサーが待っている。

ちょっとコースは変わったけど、何度も何度も走ったことのあるトレイル。慣れ親しんだトレイル。こんだけ苦しんだのは、後にも先にも今年だけだろうなぁ。

夜なのに、やけに暑く感じてきた。傷の影響だろうか。

袴岳を降り、妙高エリアへ。そこからは未知の道。石川くんはじめ、関係者の方々が新たに整備したトレイル。そこが本当に登れなかった。水もなくなり、満身創痍。あとちょっとで関山エイド。細かなことは考えられない。いつもなら走るだろう傾斜も走れない。ただ弱気にはならなかった。這ってでもゴールするつもりだったし。

 

どんなことがあっても、たどり着く。それだけ考えて、一歩一歩、足を進めた。