こんなときには読書もありかな。
ということで、読んだ本の紹介。
マラソンの父、大正時代に書かれた本。
一気に読んでしまった。
指導者もいない、指導書もない時代に、マラソンで世界を目指すため、試行錯誤したのがよくわかる。
「こうかもしれない」と仮説を立てて、それを実際のトレーニングで試し、どうなるか検証していく。食事も、走る前に何を食べるか?走り終わった後、何を食べれば回復するか、などなど。生活も着るもの、寝る時間等、様々な検討をしている。
トレーニングも長く走るトレーニングだけにとどまらず、スピードをつけるために電信柱を使ってスピードを出す、ゆっくり走ると繰り返すトレーニングをしている。今でいったら、インターバルトレーニングだ。やってみて、身体の変化を感じて、「おっ、効果がある」と感じて、さらによくするためにどうするか、考えている。
当たり前なんだけど、情報社会の現代は、こういうことする人、少ないなぁと感じた。
「これで誰でも速くなる」というトレーニング方法は難しく、いろんな手段がある中で、うまく自分にフィットするものを見つけていく作業が面白いなぁと考えている。
時間がかかる作業だし、今ベストなトレーニングが、明日のベストではないので、これまたいろいろと考えてしまう。
「走ること」
これを追求していくことの面白さを改めて感じさせてもらったし、もっともっと自分も考えていこうと決意を新たにさせられた。
何度も読んで、原点を見つめ直す本にしたい。